恐ろしい実話

友人からのメールをそのまま引用します。(許可ずみ)

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友人の大学講師が、中国の封建時代の恋愛小説を
学生に読ませて感想文を書かせたのだそうです。
内容は、身分違いゆえに親の反対にあう恋人達……とまあ、よくあるパターンなのですが、
そもそも、いまの学生には、「身分違いの恋」の存在そのものがわからないらしく
トンチンカンな感想が多かったのは、まあ、ともかくとして、
そのなかの男子学生の一人の感想文が、

「もし、ボクがこんな目に遭ったら、こんな親は殺します」

だったのだそうです!!
友人同士のジョークの中でもなく、
学校の教師に読ませる感想文の内容が、これですよ〜!


昨今の事件がぜんぜん特殊なんかじゃなかったんだ、
と実感させられる、
背筋の寒くなる実話でした。

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私にとっても、「身分違いの恋」は非日常です。
自分にも身に覚えはないし、周りでもそういう話は聞きません。
でも、私には感覚として認識でき、
彼にできず、さらに「親を殺す」ことを平気で書くことができる。
その境界線はなんなのでしょう。

非日常のものを認識しようとするとき、経験や道徳観から判断しようとします。
そこの違いだとはおもうのですが、この十年でがらりと変わったのはなぜなんでしょう。